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2014 埼玉県立大学 小論文 模範解答

2014 埼玉県立大学  小論文 [前期]  模範解答

【問題1】

科学技術について、感情的な安心感と科学的な安全性との間には常に乖離がある。したがって、「安心と安全」に関する科学技術について、人々が科学的に十分な理解をした上で、安心という主観的な判断ではなく、リスク評価を十分に検証し、安全性という定量的な科学的根拠に基づく判断が必要である。(138字)

 

【問題2】

著者によれば、安全と安心はまったく異なる次元のものである。安全は、科学的な根拠にもとづいたリスクの低さを指す。他方、安心は主観的なものである。これら「安心と安全」の関係について、私は安全が安心を支えるものだと考える。

根拠のない推論にもとづいた判断をすれば、実際は安全なものについても、安心だとは感じられず、無用な不安感に振り回されることになる。この場合、安全が安心を支えることができていない。そこで、安心を生み出すためには、安全性を問い、科学的な根拠にもとづいてリスクを十分に検証することが重要である。すなわち、100パーセントの安全性がありえないことを理解し、どの程度リスクが低いものなのかを知ることが安心感につながると考える。したがって、リスク評価から安全性を判断するためには、研究者ではない一般の人間も一定程度の科学的知識や共通の認識を得ておくことが必要だと考える。(386字)

 

【問題1】

3、6

 

【問題2】

資料1から体重代謝量とには、比例関係があることがわかる。また、生物の体が大きくなるのは、適応度が高かったためだと推測されている。しかし、代謝量が多いということは、細胞呼吸が多いことであり、細胞呼吸によって生じる活性酸素のようにDNAを傷害する物質も多く生む。しかし、図3より体の大きい動物ほど、DNA修復力が強いことがわかる。それゆえ、体の大きい生物ほどDNAの修復がなされ、寿命が長くなる。(191字)

 

【問題3】

ゾウとヒトのどちらも寿命が長い理由には、両者に共通する要因と、異なる要因がある。まず共通の要因は、図3からわかるようにDNA修復力と寿命には相関関係があり、ゾウとヒトはともにDNA修復力が強い点があげられる。他方、異なる要因としてゾウについては、ゾウは他の動物より体が大きく、生存に有利であるからだ。ヒトについては、図2が示すように哺乳動物は脳重量が大きいほど長寿であることがわかっており、ヒトの脳重量は他の動物に比べ最も大きいことが挙げられる。さらに、動物は野生ではない環境で生きるほうが長命となり、ヒトは文化を生み出し、野生ではない環境で生きるようになったためである。(282字)

 

 

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