総合型選抜・学校推薦型選抜に評定平均はどれくらい必要?学校成績の基準と対策

総合型選抜・学校推薦型選抜を考え始めた高校生や保護者の方から、よく聞かれる質問の一つが「評定平均はどれくらい必要ですか?」というものです。
「評定3.5でも受験できる?」
「4.0以上ないと厳しい?」
「評定が低いと総合型選抜は無理?」
「高校1年生の成績も大学入試に関係する?」
こうした疑問を持っている方も多いでしょう。
結論から言えば、総合型選抜・学校推薦型選抜に必要な評定は、大学・学部・学科・入試方式によって異なります。
一定以上の評定を出願条件としている大学もあれば、明確な評定基準を設けていない総合型選抜もあります。また、全体の評定ではなく、数学・理科・英語など特定教科の成績を条件としている場合もあります。
そのため、「総合型選抜なら評定3.5あれば大丈夫」「学校推薦型選抜なら4.0必要」と一律に考えることはできません。
そして、もう一つ重要なのが「評定は高校3年生になってから急いで準備できない」ということです。
志望理由書や小論文、面接は、高校3年生になってからでも努力によって改善できます。しかし、過去の学校成績を受験直前になってから取り直すことはできません。
だからこそ、総合型選抜・学校推薦型選抜を視野に入れるのであれば、高校1年生・2年生のうちから学校の勉強を大切にしておく必要があります。
このページでは、総合型選抜・学校推薦型選抜における評定平均(学習成績の状況)について、必要な基準、いつからの成績が関係するのか、評定3.5・4.0の考え方、評定が低い場合の対策、高1・高2からできることまで詳しく解説します。
総合型選抜・学校推薦型選抜で評定平均は重要?
総合型選抜・学校推薦型選抜では、評定平均(学習成績の状況)は重要です。
ただし、
「評定が高ければ合格できる」
という意味ではありません。
また、
「すべての総合型選抜で評定○○以上が必要」
というわけでもありません。
評定の扱いは、大学・学部・学科・入試方式によって異なります。
評定の扱いは大きく3つに分けられる
大学入試における評定の扱いは、大きく次の3つに分けて考えると分かりやすいでしょう。
① 一定以上の評定を「出願条件」としている
「全体の学習成績の状況3.5以上」「特定教科について4.0以上」など、一定の基準が設定されているケースです。
この場合、原則として基準を満たしていなければ、その入試方式には出願できません。
② 評定を選考材料の一つとして評価する
明確な最低基準がなくても、調査書などを通して高校での学習状況を評価する場合があります。
したがって、
「評定基準がない=学校成績はまったく関係ない」
とは限りません。
③ 明確な評定基準を設けていない
総合型選抜の中には、一定以上の評定を出願資格として求めていない大学・入試方式もあります。
そのため、
「評定が低いから総合型選抜は無理だ」
と最初から諦める必要もありません。
重要なのは、現在の自分の評定を把握したうえで、志望大学・学部・学科・入試方式の最新の募集要項を確認することです。
評定は「将来の選択肢」を残すもの
まだ志望大学が決まっていない高校1年生・2年生にとっても、評定を大切にする意味があります。
今は、将来どの大学や学部へ行きたくなるのか分かりません。
一定以上の評定を維持しておけば、将来選択できる大学・学部・入試方式の幅を広く残せる可能性があります。
反対に、
「行きたい大学が見つかったのに、評定が足りず出願できない」
ということも起こり得ます。
総合型選抜・学校推薦型選抜における評定は、単なる学校の成績ではなく、将来の大学選びにおける選択肢を残すための重要な条件の一つと考えておくとよいでしょう。
そもそも評定平均とは?
「評定平均」という言葉はよく使われますが、そもそも何を意味するのでしょうか。
高校では、各教科・科目について一般的に「5・4・3・2・1」などの評定がつきます。
たとえば、
国語4
数学3
英語5
理科4
地歴4
だった場合、単純な例として平均すると、
(4+3+5+4+4)÷5=4.0
となります。
実際の大学入試では、募集要項などで**「学習成績の状況」**という表現が使われることがあります。
高校生や保護者の間では「評定平均」という言葉が一般的ですが、志望大学の募集要項を読む際には「学習成績の状況」という言葉にも注意してください。
「全体」と「特定教科」の違いにも注意する
大学によっては、
「全体の学習成績の状況○○以上」
という条件だけではなく、
「数学の学習成績の状況○○以上」
「英語について○○以上」
など、特定の教科・科目について条件を設定している場合があります。
したがって、「自分の評定平均は3.8だから大丈夫」と判断するのではなく、募集要項に書かれている条件を正確に確認することが重要です。
調査書も確認される
総合型選抜・学校推薦型選抜では、高校が作成する調査書の提出を求められることがあります。
大学側は、調査書などを通して受験生が高校でどのように学んできたのかを確認できます。
総合型選抜というと、
「ボランティアをしなければ」
「探究活動をしなければ」
「何か特別な実績を作らなければ」
と考えがちですが、まず高校の授業や学校生活にきちんと取り組むことも重要です。
評定平均はいつからいつまでの成績?
総合型選抜・学校推薦型選抜を考えている高校生から、
「評定は高校何年生から関係しますか?」
という質問をよく受けます。
結論から言えば、高校1年生からの成績が大学入試に関係してくる可能性があります。
大学入試で提出する調査書には高校での学習状況が記載され、総合型選抜・学校推薦型選抜では、その調査書や「学習成績の状況」が出願資格や選考資料として使われることがあります。
そのため、
「大学受験は高3からだから、高1・高2の成績はそれほど重要ではない」
とは考えない方がよいでしょう。
高校3年生の成績はどこまで使われる?
高校3年生のいつまでの成績が使われるのかについては、大学・入試方式・出願時期などによって異なります。
一律に「高校3年生の○学期まで」と考えることはできません。
自分が受験する年度の募集要項を確認し、
「学習成績の状況は、どの時点までの成績をもとにするのか」
を確認してください。
分からない場合には、高校の先生や進路指導担当の先生に確認しておきましょう。
そして、評定には志望理由書・小論文・面接などとは異なる大きな特徴があります。
それは、過去についた成績を、受験直前になってから取り直すことはできないということです。
だからこそ、評定は「必要になってから準備する」のではなく、毎日の授業、提出物、定期テストなどを通して継続的に積み重ねていく必要があります。
高校1年生の最初の成績から大学入試は始まっている
総合型選抜・学校推薦型選抜を考えている高校生、とりわけ高校1年生のみなさんに知っておいてほしいことがあります。
それは、
高校1年生の最初の成績から、すでに大学入試は始まっている
ということです。
高校合格は「ゴール」ではなく「スタートライン」
高校受験を終えたばかりの高校1年生にとって、大学受験はまだずっと先のことに感じられるかもしれません。
しかし、総合型選抜・学校推薦型選抜まで視野に入れるなら、高校合格はゴールではありません。
むしろ、
大学進学へ向けた新しいスタートライン
と考えてほしいと思います。
高校1年生の授業、定期テスト、提出物など、一つひとつの積み重ねが学校の成績につながります。
そして数年後、
「この大学で学びたい」
と思える大学を見つけたとき、評定が出願条件になる可能性があります。
だからこそ、まだ志望大学が決まっていない高校1年生・2年生ほど、学校の勉強を大切にしてほしいと思います。
高1・高2の総合型選抜対策は、特別なことから始めなくていい
「総合型選抜の準備は高校1年生から」と聞くと、
「今から志望理由書を書かなければいけないの?」
「ボランティアを始めなければいけないの?」
「すごい活動実績を作らなければいけないの?」
と思うかもしれません。
そうではありません。
高校1年生・2年生の段階で大切なのは、まず高校生活をきちんと積み重ねることです。
学校の授業を大切にする。
定期テストに取り組む。
提出物を期限までに出す。
英語資格などにも少しずつ挑戦する。
部活動や学校行事に取り組む。
興味を持ったことについて、本を読んだり、調べたり、実際に行動してみたりする。
そして、
「自分は何に興味があるのか」
「将来どんなことをしたいのか」
「大学では何を学びたいのか」
を少しずつ考えていく。
こうした日々の積み重ねが、やがて評定、活動実績、志望理由、大学・学部選びへとつながっていきます。
大学受験のためだけに高校生活を送る必要はありません。
むしろ、勉強も、活動も、興味のあることへの挑戦も含めて、高校生活そのものを充実させることが大切です。
総合型選抜では評定平均がどれくらい必要?
結論から言えば、総合型選抜に必要な評定平均について、全国共通の基準はありません。
大学・学部・学科・入試方式によって条件が異なります。
「全体の学習成績の状況3.5以上」
「4.0以上」
などの条件が設定される場合もあれば、特定教科について基準が設定される場合もあります。
一方で、明確な評定基準を出願条件として設けていない総合型選抜もあります。
したがって、
「総合型選抜を受けるなら評定3.5あれば大丈夫」
「難関大学なら必ず4.0以上必要」
と一律に考えることはできません。
「出願できる評定」と「合格できる評定」は別
ここでもう一つ重要なのは、
「出願資格を満たしていること」と「合格できること」は別
ということです。
たとえば、「全体の学習成績の状況3.5以上」という条件に対して自分の評定が3.5なら、評定については出願条件を満たしています。
しかし、
「評定3.5があるから合格できる」
という意味ではありません。
総合型選抜では、志望理由書、活動実績、小論文、面接、プレゼンテーション、資格など、大学・入試方式に応じてさまざまな材料から受験生が評価されます。
高1・高2は「最低ライン」を目標にしない
高校1年生・2年生の段階で、
「総合型選抜なら何点あれば十分ですか?」
と考える必要はありません。
まだ志望大学が決まっていないのであれば、できるだけよい成績を維持して、将来の選択肢を広く残しておく方がよいでしょう。
学校推薦型選抜では評定平均がどれくらい必要?
学校推薦型選抜では、総合型選抜以上に評定(学習成績の状況)が重要になるケースがあります。
ただし、こちらも全国共通の基準があるわけではありません。
大学・学部・学科・推薦方式によって条件は異なります。
公募制推薦の場合
公募制の学校推薦型選抜では、大学側が、
「全体の学習成績の状況○○以上」
などの条件を設定している場合があります。
特定教科について条件が設定される場合もあります。
まずは志望大学の最新の募集要項を確認しましょう。
指定校推薦の場合
指定校推薦では、大学への出願以前に、高校から推薦を受けられるかどうかが重要です。
大学側の条件だけでなく、高校内で推薦者を決めるための基準や選考が設けられている場合があります。
たとえば、一つの推薦枠に複数の希望者がいれば、校内で誰を推薦するのか決める必要があります。
したがって、
「大学が求める最低評定を満たしている=必ず指定校推薦を受けられる」
とは限りません。
指定校推薦を考えている場合には、
自分の高校にどの大学・学部から推薦枠が来ているのか
どのような校内基準や手続きがあるのか
を、高校の担任や進路指導の先生に早めに確認しておきましょう。
「評定3.5」「評定4.0」ならどんな大学を受けられる?
「評定3.5ならどの大学を受けられる?」
「評定4.0あれば有名大学の総合型選抜を受けられる?」
こうした疑問を持つ高校生は多いでしょう。
しかし、
「評定3.5ならこの大学」「評定4.0ならこの大学」
と単純に大学を分類することはできません。
同じ大学でも、学部・学科・入試方式によって条件が異なるからです。
評定3.5でも受けられる総合型選抜はある
評定3.5を出願基準としている入試方式であれば、3.5以上あれば評定については条件を満たすことになります。
また、3.5より低い基準や、明確な評定基準を設けていない総合型選抜もあります。
ただし、出願できることと合格できることは別です。
評定4.0なら選択肢は広がるが、万能ではない
評定4.0程度を維持していれば、一定以上の評定を求める入試方式について選択肢を広く持てる可能性があります。
しかし、4.0あればすべての大学へ出願できるわけではありません。
特定教科について別の条件が設定されていたり、外国語資格など別の要件が求められたりする場合もあります。
「評定で行ける大学」から探さない
高校1年生・2年生であれば、
「自分の評定で行ける大学はどこ?」
という探し方を最初からする必要はありません。
まず、
自分は将来何をしたいのか
大学で何を学びたいのか
を考える。
そのうえで大学・学部を調べ、入試方式や必要な評定、資格、活動などを確認する。
この順番を大切にしてください。
評定平均が低くても総合型選抜は受けられる?
結論から言えば、評定平均が低くても受験できる総合型選抜はあります。
すべての総合型選抜で最低評定が設定されているわけではありません。
ただし、評定が低くてもすべての大学へ出願できるという意味でもありません。
まず現在の評定を正確に確認する
「自分は評定が低い」と感覚だけで判断せず、まず現在の学習成績の状況を確認しましょう。
そのうえで志望大学について、
評定の最低基準があるか
全体の評定なのか特定教科なのか
英語資格など別の条件があるか
を調べます。
一つの入試方式で条件を満たせなくても、別の大学・学部・入試方式では出願できる可能性があります。
「評定不問=学校成績を見ない」とは限らない
明確な最低評定を設けていない入試方式であっても、調査書の提出が求められ、学校での学習状況が確認される場合があります。
したがって、
「評定基準がないから学校の勉強はどうでもいい」
とは考えないようにしてください。
高3と高1・高2では対応が違う
高校3年生の場合には、現在の評定を前提として、出願可能な大学・入試方式を現実的に探す必要があります。
一方、高校1年生・2年生なら、これからの成績を改善できる時間があります。
現在の評定だけで将来の選択肢を決めつけず、学校の勉強を立て直していきましょう。
評定平均が高ければ総合型選抜に合格できる?
評定平均が高いからといって、総合型選抜に合格できるとは限りません。
ここは非常に重要です。
総合型選抜では、大学・入試方式によって、
調査書
志望理由書・自己推薦書
活動実績
小論文
面接
プレゼンテーション
外国語資格
など、複数の材料から受験生を評価します。
大学側が知りたいのは、学校成績だけではありません。
なぜこの大学なのか。
大学で何を学び、研究したいのか。
なぜその問題に関心を持ったのか。
これまで何を考え、どのように行動してきたのか。
大学での学びを将来にどうつなげたいのか。
こうしたことも重要になります。
評定は「資格条件」であって「合格保証」ではない
たとえば出願条件が「3.5以上」の場合、4.5の受験生が3.6の受験生より必ず合格する、という単純な仕組みとは限りません。
高い評定を維持してきたことには大きな意味があります。
しかし、評定だけで合否が決まるのであれば、志望理由書や面接、小論文などを課す必要はありません。
だからこそ、評定が高い人も、
「成績がいいから大丈夫」
と安心せず、大学研究、活動実績、志望理由書、小論文、面接などを準備してください。
評定平均を上げるために高校生ができること
評定平均を上げるために、何か特別な裏技があるわけではありません。
基本になるのは、
授業
定期テスト
課題・提出物
日々の学習
です。
まず学校の評価方法を確認する
学校や科目によって、成績の評価方法は異なります。
定期テストだけでなく、課題、授業中の取り組み、小テストなどが評価材料になる場合もあります。
まず自分の学校・科目でどのように評価されているのかを確認しましょう。
定期テスト直前だけ勉強しない
テスト直前になって大量の範囲を一気に覚えようとしても、十分に理解できないことがあります。
日々の授業内容をその日のうち、あるいは週単位で復習し、分からないところを残さないことが重要です。
課題・提出物を軽視しない
提出期限を守る。
指示された形式で提出する。
必要な内容をきちんと完成させる。
こうした基本的なことを大切にしてください。
「あと一段階」を目標にする
いきなりすべての科目で「5」を目指す必要はありません。
現在「2」なら「3」。
「3」なら「4」。
というように、一段階上げるために何が必要なのかを考えましょう。
努力しているのに評価につながらない場合には、先生に、
「どこを改善すればよいですか?」
と具体的に聞いてみるのも一つの方法です。
苦手科目を放置しない
評定平均を考えるとき、得意科目を伸ばすことと同時に重要なのが、苦手科目を放置しないことです。
たとえば、
英語5
国語5
地歴4
数学2
理科2
という場合、得意な英語や国語をさらに伸ばすことだけでなく、数学や理科の「2」を「3」にすることも全体の評定を考えるうえで重要です。
苦手の原因を分解する
「数学が苦手」
「英語が苦手」
だけでは、何を改善すればよいのか分かりません。
数学なら、
基礎事項が理解できていない
公式は覚えているが使えない
復習していない
計算ミスが多い
など、原因を具体化します。
英語なら、
単語
文法
長文読解
リスニング
復習不足
などに分けて考えます。
特に数学や英語など、以前に学んだ内容の理解が次の学習につながる科目では、分からない部分を長期間放置すると後から立て直すのが大変になります。
高校1年生・2年生のうちに、小さなつまずきを早めに解消しておきましょう。
高1・高2から評定を意識すべき理由
ここまで説明してきたように、評定は受験直前になってから一気に準備できるものではありません。
だからこそ、総合型選抜・学校推薦型選抜を考える高校生には、高1・高2の段階から学校の成績を大切にしてほしいと思います。
ただし、「高1から受験勉強だけをしなさい」という意味ではありません。
部活動、学校行事、探究活動、読書、資格への挑戦など、高校生だからこそできる経験にも積極的に取り組んでください。
大切なのは、その一方で学校の勉強を後回しにしないことです。
評定を維持することは、まだ見つかっていない将来の志望大学を受験できる可能性を残しておくことでもあります。
高1・高2の段階では、「最低何点あればいいか」を考えるよりも、今できる範囲で一つひとつの授業や定期テストに取り組み、将来の選択肢を広く残しておくことをおすすめします。
高3になって「評定が足りない」と気づいたら?
高校3年生になって志望大学の募集要項を確認し、
「評定が足りない……」
と気づくこともあります。
過去の評定を取り直すことはできません。
しかし、
「もう志望大学には行けない」
「総合型選抜をすべて諦めるしかない」
とすぐに結論づける必要もありません。
まず必要なのは、現在の自分に残されている選択肢を正確に調べることです。
まず、本当に出願できないのかを確認する
最新の募集要項を確認し、
全体の学習成績について条件があるのか
特定教科について条件があるのか
外国語資格などによる別の出願条件があるのか
を確認してください。
同じ大学でも、学部・学科・入試方式によって条件が異なる場合があります。
同じ大学の別の入試方式を調べる
希望していた総合型選抜に出願できなくても、同じ大学・学部について別の選抜方式が実施されている可能性があります。
ここで大切なのは、
「総合型選抜で合格すること」を目的にしないこと
です。
本来の目的は、自分が学びたい大学・学部へ進学することです。
総合型選抜は、そのための一つの方法にすぎません。
現在の評定で出願できる大学も調べる
総合型選抜のすべてに明確な評定基準があるわけではありません。
現在の評定でも出願できる大学・学部・入試方式が見つかる可能性があります。
ただし、
「評定不問ならどこでもいい」
という大学選びはおすすめしません。
まず自分が何を学びたいのかを考え、その分野を学べる大学の中から出願可能な方式を探しましょう。
評定不足を資格や活動実績で帳消しにできるとは限らない
出願条件として、
「全体の学習成績の状況3.8以上」
と明確に定められている場合、原則としてその条件を満たす必要があります。
英検や活動実績を持っているからといって、評定条件が自動的に免除されるわけではありません。
まず出願資格を確認し、そのうえで志望理由書、活動実績、小論文、面接などの準備を進めましょう。
変えられるものに時間を使う
過去の評定は変えられません。
しかし、
大学・学部を調べる
研究したいテーマを考える
活動経験を整理する
志望理由書を作る
小論文を練習する
面接を準備する
といったことは、今からでもできます。
また、希望する総合型選抜に出願できない場合には、一般選抜を含めて受験戦略を組み直すことも重要です。
評定が足りないという事実は変えられなくても、その後の進路選択と行動は変えられます。
現在地を正確に確認し、そこから合格までの別のルートを探してください。
評定・英検・活動実績は別々に考えない
総合型選抜・学校推薦型選抜の準備では、
評定
英検
活動実績
を、それぞれ別の「受験アイテム」のように考えないことが重要です。
総合型選抜は、
「評定4.0+英検2級+ボランティア+生徒会」
のように、持っているものを足し算すれば合格できる入試ではありません。
重要なのは、
高校生活の中で何を学び、何に関心を持ち、何を考え、どのように行動し、その経験を大学での学びへどうつなげていくのか
という一つの流れです。
「合格するためのスペック集め」にならない
「総合型選抜で評価されそうだからボランティアをする」
「有利らしいから英検を取る」
「生徒会が評価されそうだから立候補する」
というように、受験に使えそうなものを集めること自体を目的にしてはいけません。
重要なのは、
なぜそれに取り組んだのか
です。
活動を大学での学びにつなげる
たとえば、地域の子どもの学習格差に関心を持った高校生が、
問題について調べる。
関連する本を読む。
学習支援のボランティアに参加する。
活動を通して新しい問題に気づく。
さらに調べる。
そして、
「教育格差について大学でもっと専門的に研究したい」
と考えるようになったとします。
これは単なる「ボランティア実績」ではありません。
問題意識 → リサーチ → 行動 → 経験 → 新たな問い → 大学での学び
という一つの流れになっています。
「点」ではなく「線」にする
評定を一つの「点」。
英検を一つの「点」。
活動実績を一つの「点」。
志望理由書を一つの「点」。
と考えるのではなく、それぞれを一つの線としてつないでいくことを意識してください。
高校で学ぶ
↓
問題やテーマに興味を持つ
↓
調べる
↓
行動する
↓
さらに知りたいことが生まれる
↓
大学で研究したいテーマになる
↓
その研究ができる大学を探す
↓
「なぜこの大学なのか」が明確になる
こうした流れができれば、
「私は高校生活の中で、このように学び、考え、行動してきました。そして、その続きを大学で学びたいのです」
という志望理由につながります。
評定・英検・活動実績を単なる「合格するためのスペック」として集めるのではなく、自分自身の高校生活と将来をつなぐ一つのプロセスとして積み上げていくことが重要です。
総合型選抜・学校推薦型選抜の評定平均に関するFAQ
Q1.総合型選抜では評定平均はいくつ必要ですか?
大学・学部・学科・入試方式によって異なります。
「3.5以上」「4.0以上」などの条件が設定される場合もあれば、明確な最低基準がない入試方式もあります。
必ず自分が受験する年度の大学公式の募集要項を確認してください。
Q2.評定3.5でも総合型選抜を受けられますか?
評定3.5でも受験できる総合型選抜はあります。
ただし、3.5ならどの大学でも受験できるわけではありません。
また、出願条件が3.5で自分も3.5だからといって、合格が保証されるわけでもありません。
Q3.評定4.0以上あれば総合型選抜で有利ですか?
一定以上の評定を求める入試方式について、選択肢を持ちやすくなる可能性があります。
しかし、「4.0以上=合格しやすい」と単純に考えることはできません。
総合型選抜では志望理由書、活動実績、小論文、面接なども重要です。
Q4.評定平均が低いと総合型選抜は無理ですか?
すべての総合型選抜を諦める必要はありません。
明確な最低評定を設けていない入試方式もあります。
現在の評定を確認し、その評定で出願できる大学・学部・入試方式を調べてみましょう。
Q5.評定平均は高校何年生から見られますか?
高校1年生の成績から関係する可能性があります。
どの期間の成績が使われるのかは大学・入試方式などによって異なるため、募集要項を確認してください。
Q6.高校1年生の評定が低かったら、もう手遅れですか?
すぐに諦める必要はありません。
なぜ成績が低かったのかを確認し、高校2年生以降の学習を改善していきましょう。
高校1年生の段階で問題に気づいたのであれば、まだ改善する時間があります。
Q7.高3になって評定が足りないと分かったらどうすればいいですか?
まず最新の募集要項を確認し、本当に出願できないのかを確認してください。
そのうえで、
同じ大学の別の入試方式
現在の評定で出願できる総合型選抜
一般選抜
などを検討します。
変えられない過去の評定ではなく、これから変えられる受験戦略に目を向けましょう。
Q8.学校推薦型選抜では評定平均が重要ですか?
重要になる場合があります。
特に公募制推薦では一定以上の学習成績が出願条件になる場合があります。
指定校推薦では、大学側の条件だけでなく、高校内の推薦基準や選考についても確認が必要です。
Q9.指定校推薦には評定平均がどれくらい必要ですか?
必要な評定は、大学・学部や高校側の推薦条件によって異なります。
指定校推薦を考えている場合には、自分の高校にどのような推薦枠があり、どのような校内基準や手続きがあるのかを学校の先生に確認してください。
Q10.評定平均を上げるにはどうすればいいですか?
まず学校・科目の評価方法を確認し、
授業
定期テスト
課題・提出物
日々の復習
苦手科目の改善
に取り組みましょう。
「裏技」を探すより、日々の学校生活と学習を見直すことが基本です。
Q11.苦手科目があると総合型選抜では不利ですか?
苦手科目が一つあるだけで総合型選抜に合格できないわけではありません。
ただし、全体の学習成績や特定教科について出願条件が設定される場合があります。
「総合型選抜だから苦手科目は捨てていい」
とは考えないようにしましょう。
Q12.英検を持っていれば評定が低くても大丈夫ですか?
大学・入試方式によって条件が異なります。
外国語資格を利用できる場合もありますが、
「英検2級を持っていれば評定はいくつでもいい」
という意味ではありません。
募集要項で評定と外国語資格がどのように扱われているのか確認してください。
Q13.部活動やボランティアの実績があれば評定の低さをカバーできますか?
活動実績があれば、出願条件として設定された評定不足を自動的に補えるわけではありません。
一方、出願条件を満たした後の選考では、活動実績や探究活動が評価材料になる方式があります。
その場合にも、
何をしたかだけでなく、なぜ取り組み、何を考え、その経験を大学での学びにどうつなげるのか
が重要です。
Q14.オール5なら総合型選抜に合格できますか?
オール5でも合格が保証されるわけではありません。
高い学校成績を維持してきたことには大きな価値がありますが、志望理由書、活動実績、小論文、面接などの準備も必要です。
Q15.総合型選抜を考えるなら、高1・高2から何をしておけばいいですか?
まずは高校生活を大切にしてください。
学校の授業や定期テストに取り組む。
苦手科目を放置しない。
英語資格に挑戦する。
部活動や学校行事に取り組む。
興味を持ったことについて本や資料を読む。
探究活動をする。
大学・学部について少しずつ調べる。
こうした一つひとつの積み重ねが、高校3年生になったときの進路選択につながります。
潜龍舎の総合型選抜・学校推薦型選抜対策
ここまで、総合型選抜・学校推薦型選抜における評定平均(学習成績の状況)について説明してきました。
評定は重要です。
しかし、評定だけで総合型選抜・学校推薦型選抜の合否が決まるわけではありません。
潜龍舎では、
評定・学校成績
英検などの外国語資格
活動実績・探究活動
大学・学部研究
志望理由書・自己推薦書
小論文
面接
などを別々の対策として考えるのではなく、一人ひとりの志望大学と現在の状況に合わせて、受験全体を設計することを重視しています。
高1・高2は「これから何を積み上げるか」を考える
高校1年生・2年生であれば、まだ時間があります。
現在の評定を確認しながら、学校の勉強、英語資格、探究活動、部活動、読書やリサーチなど、今後どのような経験を積み上げていくのかを考えていきます。
この段階で重要なのは、単なる「実績作り」をすることではありません。
自分は何に関心があるのか。
大学で何を学びたいのか。
将来何をしたいのか。
そうしたことを少しずつ考えながら、高校生活そのものを充実させていくことが、結果として総合型選抜・学校推薦型選抜の準備にもつながります。
高3は「現在地」から合格までを逆算する
高校3年生の場合には、
現在の評定で出願できる大学・入試方式はどこか
を確認したうえで、
これから何を準備すればよいのか
を考えます。
現在の条件を正確に把握し、志望理由書、活動実績、小論文、面接など、これから改善できる部分に優先順位をつけて取り組みます。
一人ひとり違うから、完全個別指導
必要な評定も、入試方式も、求められる書類も、これまでの経験も、一人ひとり違います。
そのため潜龍舎では、総合型選抜・学校推薦型選抜の指導を完全個別指導で行っています。
「自分の評定でどの大学を受験できるのか分からない」
「高1・高2のうちに何をしておけばよいのか知りたい」
「評定が足りないが、総合型選抜を諦めるべきか迷っている」
といった場合にも、現在の状況と志望大学を確認しながら、今後の受験戦略を一緒に考えていきます。
評定だけを見て進路を決めるのではなく、自分が本当に学びたい大学を目指すために、今できる準備を始めていきましょう。
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