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2021年度 東京学芸大学 A類 初等教育専攻 国語コース・B類 中等教育専攻 国語コース 学校推薦型選抜 小論文 模範解答

2021年度 東京学芸大学 A類 初等教育専攻 国語コース・B類 中等教育専攻 国語コース 学校推薦型選抜 小論文 模範解答

 

問1

 日本語に定着した漢語の語義を網羅的に理解するには、訓を知るべきである。なぜなら、中国の漢字は、定訓をもつことで日本語に根付いたからである。しかし、常用漢字表には訓を欠いたり、不十分だったりする漢字が一定数あり、そのせいで漢語の理解が困難になる場合が見られる。たとえば、「待」には「まつ」という訓しか認められていないが、しかしそれだけでは「期待」「待遇」などの漢語の理解が難しい。なぜなら、そうした漢語における「待」には、「まつ」ではなく、「もてなす」が相当するからである。逆に、「もてなす」という訓を知れば、これら漢語の理解も進む。こうして、個々の漢語の意味を理解する「拡散的、具体的な理解」よりも、訓を漢語理解の原理に据える「集約的、抽象的な理解」の方が、漢語の網羅的な理解にとっても有効である。たとえ未知の漢語に出遭ったとしても、訓を手がかりにすれば、その漢語の意味を探ることができるのである。(399 字)

問2
本文における筆者の主張は、個々の具体的な漢語の理解にこだわる以上に、多くの漢語の理解に資するような理解の原理を定めるべきであるというものだった。その原理が訓による理解である。中国から日本への漢字の定着の事情を鑑みるに、訓による理解は、漢語の意味を理解するた
めに、合理的で妥当な方法である。
さて、私は中学校の国語科の授業における言葉の学習指導について、語彙の習得に着目して論じたい。というのも、私には日本語語彙の習得に難儀している外国人の友人がおり、彼に教えるうちに、日本語話者であっても精確な語彙が簡単には身に着かないことが痛感されたからである。あるとき、彼は私に「固い」「堅い」「硬い」の違いは何かと質問してきた。私はその違いについてわかっているつもりでいたものの、いざ説明しようとしても違いを明確化できなかった。
そこで私は後日、この違いについてインターネットで調べてみると、それぞれの対義語に注目して説明するものがあった。それによれば、「固い」は「ゆるい」の対義語で結びつきの強さを強調し、「堅い」は「もろい」の対義語で物体の中身が詰まった強さを指し、「硬い」は「やわらかい」の対義語であり外力にたいする抵抗力の強さの謂いであるという。この説明のうち、私は対義語を使った説明法に興味が湧いた。というのも、対義語を知ることで、当該の語が何をいおうとして使われるのかがはっきりしたからである。それで私には、それぞれの語釈を覚えるよりも、対義語を知ることのほうが語の意味の理解に資するように思われた。
この経験から、私は対義語に注目した語彙の習得法を授業で生徒に推奨したい。この方法は本文中の理解の「原理」に相当するだろう。なぜなら、さまざまな語彙にこの方法が応用可能であり、各語の意味の暗記よりも効果的かつ網羅的な方法だからである。
(765 字/400 字詰め原稿用紙2 枚に収まることを確認済み)

 

 

 

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